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日経225 先物・オプション統合分析

JPX 取引参加者別建玉残高 デルタ金額ベース分析

📅 建玉基準日: 2026-06-12
📈 日経平均: 71,250 円
📊 TOPIX: 4,045 pt
💹 先物清算値: 66,020 円
📉 当週 ATM IV: 34.0 %
【ATM IV 6週推移】 26.7% ➡ 28.4% ➡ 28.3% ➡ 28.4% ➡ 28.1% ➡ 34.0%

日次先物・オプション需給モニター

当日データ: 2026-06-19 現値目安: 71,250 マイナーSQ 2026-07-10まで15営業日(次メジャーSQ 2026-09-11)

当日の限月別建玉増減・J-NET・権利行使価格別の当日フロー。週次の参加者別ポジション(建玉基準日時点)とは別レイヤー。

🤖 AI解釈(当日需給)

本レポートは、2026年6月19日時点のJPX公開データに基づき、2026年7月10日のオプション最終清算(マイナーSQ)に向けた当日のデリバティブ需給動向をプロのアナリストの視点から分析・解釈したものです。

本分析は『当日フロー』に焦点を当てたものであり、週次で公表される取引参加者別の建玉残高(基準日時点)とは異なるレイヤーのデータである点をご留意ください。また、公開データのみを根拠としており、特定の証券会社や投資家の具体的な相場観を断定するものではありません。


1. 確認済みデータ(事実)

① 先物ロール状況(主力限月:2026-09)

当日は7月マイナーSQ(オプションのみ清算)を控えた局面であり、先物の主力限月は9月限(2026-09)となります。 * 日経225系(ラージ換算全体): 期近(2026-09)前日比 -1,863枚 / 期先(2026-12)前日比 +60枚(移行率3%)。建玉縮小が中心であり、ロールは極めて限定的です。 * TOPIX系(ラージ換算全体): 期近(2026-09)前日比 +1,586枚 / 期先(2026-12)前日比 0枚。期近の積み増しが中心であり、ロールの動きは見られません。

② J-NET比率(立会外執行の濃度)

  • 日経225先物: 比率 21.5%(後場 35.2%)
  • 日経225オプション: 比率 65.5%(後場 76.9%) ※過去比較データ不足のため基準なし
  • TOPIXオプション: 比率 100.0%(後場 100.0%)

③ Put/Call比率(日経225オプション)

  • 建玉PCR(中期的なポジションの偏り): 1.82倍(直近5営業日におけるパーセンタイルは60%であり、中央値1.82倍、レンジ1.79〜1.86倍の範囲内)
  • 出来高PCR(短期的な新規フローのセンチメント): 1.29倍

④ 限月別オプション建玉のP/C別増減

  • 2026-07限月(期近): Put建玉 89,474(前日比 +367) / Call建玉 53,765(前日比 -706)
  • 2026-08限月(期先): Put建玉 39,479(前日比 +1,134) / Call建玉 13,371(前日比 +1,506)
  • 2026-09限月(期先・メジャー): Put建玉 70,784(前日比 +1,447) / Call建玉 42,562(前日比 +74)

⑤ 主要攻防帯(権利行使価格別・限月コード付き)

  • 建玉集中上位:
    • 2607 C72,000(建玉 5,788枚、OTM +1.1%)
    • 2607 C69,000(建玉 3,964枚、ITM -3.2%)
    • 2607 C75,000(建玉 3,063枚、OTM +5.3%)
    • 2607 C69,250(建玉 3,004枚、ITM -2.8%)
    • 2607 C72,250(建玉 3,001枚、OTM +1.4%)
  • 当日建玉増加上位:
    • 2607 P68,000(前日比 +710枚、OTM -4.6%)
    • 2608 C75,000(前日比 +625枚、OTM +5.3%)
    • 2607 P69,750(前日比 +294枚、OTM -2.1%)

⑥ max-pain(理論清算集中点・参考値)

  • 2607限月:65,000(現値71,250から下方へ6,250円乖離。現値から大きく乖離しており、短期的な価格形成力は弱いと判断されます)

⑦ Proxy Gamma 集中(ガンマ感応度が高い価格帯・Absolute)

  • 2607限月(σ仮定25%の近似値):72,000、69,000、69,250、72,250、70,000(ピークは72,000)

2. 解釈と戦略仮説

先物ロールと市場流動性の評価

現在は7月マイナーSQを控えた時期ですが、先物の主力限月は9月限(2026-09)であるため、先物ロール(9月→12月)の動きはまだ本格化していません。日経225系先物は「建玉縮小中心」、TOPIX系先物は「期近積み増し」となっており、先物市場全体としては方向性を持った大きな新規ポジションの傾きは見られず、既存ポジションの調整が主体であると考えられます。

J-NET比率から見る執行濃度

日経225オプションのJ-NET比率は65.5%と高い水準にあります。特に後場において76.9%に上昇している事実は、引け間際において大口のブロック取引(立会外執行)が集中的に行われたことを示唆しています。ただし、これらは非方向性のポジション調整(ヘッジ取引やロールオーバー等)である可能性が高く、売買差引が不明であるため、これをもって相場の方向性を断定することはできません。

オプション建玉増減から見る機関投資家の戦略仮説

建玉PCRは1.82倍(パーセンタイル60%)と、過去5営業日の中央値付近に位置しており、市場全体としてプット偏重が極端に強まっているわけではありません。しかし、限月別の増減を詳細に見ると、以下のような戦略仮説が浮かび上がります。

  1. 2026-07限月(期近)における上値抑制意識: 期近の7月限では、Put建玉が微増(+367枚)したのに対し、Call建玉が減少(-706枚)しました。これは、現値近傍(71,250)において、これ以上の急激な上振れを想定しないコール売りポジションの維持、あるいはコール買い方の利益確定・損切りが進んだ可能性を示唆しています。
  2. 2026-08限月(期先)におけるボラティリティ戦略: 8月限ではPut(+1,134枚)とCall(+1,506枚)が共に大きく増加しました。これは、夏枯れ相場や今後のイベントをにらみ、ボラティリティの上昇を見込んだ「ロング・ストラドル/ストラングル」の構築、あるいは一定のレンジ内推移を想定した「ショート・ストラングル」などのスプレッド戦略が、機関投資家やヘッジファンドによって組成された仮説が成り立ちます(ただし、買い建て・売り建ての別は確定不能です)。
  3. 2026-09限月(メジャー限月)における下方ヘッジ: 9月限ではPutが+1,447枚と大きく増加したのに対し、Callは+74枚に留まりました。中長期的な下落リスクに対する「下方ヘッジ(プット買い)」、もしくは「プット売り」によるプレミアム確保の動きが先行している可能性があります。

主要攻防帯とProxy Gammaの評価

現値(71,250)に最も近い『2607 C72,000』(建玉5,788枚)は、Proxy Gammaのピーク(72,000)とも一致しており、現時点における最大の感応度を持つ主要攻防帯(建玉集積)として機能しています。また、下方の『2607 C69,000』(建玉3,964枚)や『2607 C69,250』(建玉3,004枚)も高い感応度を示しており、このレンジ(69,000〜72,000)が当面の攻防の中心帯と考えられます。 なお、当日建玉が増加した『2607 P68,000』(+710枚)や『2607 P69,750』(+294枚)は、現値より下方のプット側での積み増しであり、下値ヘッジの意識が強まっていることを示しています。


3. 推測・シナリオ

【上振れシナリオ】

現値71,250から上昇し、主要攻防帯である『2607 C72,000』を明確に突破した場合、コールの売り手によるヘッジ買い(ガンマ・ショートのカバー)が誘発され、上昇に弾みがつく可能性があります。その場合の次のターゲットは『2607 C72,250』、さらに上方の『2607 C75,000』へとシフトします。

【下振れシナリオ】

現値から下落し、Proxy Gamma集中帯の下限である『2607 C70,000』や『2607 C69,250』を下抜けた場合、下値ヘッジ目的の先物売りが加速する可能性があります。当日建玉が増加した『2607 P69,750』や『2607 P68,000』付近がサポートとして機能するかが焦点となります。

【翌営業日の監視条件】

  • 上方向の監視: 『2607 C72,000』近傍での攻防において、同水準の建玉がさらに積み上がるか、あるいは買い戻しによって減少するか。
  • 下方向の監視: 当日建玉が増加した『2607 P69,750』および『2607 P68,000』の維持、ならびにProxy Gamma集中帯である『2607 C69,000』付近での下げ止まり。

4. 確認不能・追加確認すべきデータ

本公開データのみでは需給の方向性を

※AIによる解釈で、断定的判断ではありません。公開データの範囲での示唆です。

🔁 限月ロール(先物・建玉残高と前日比)

商品 期近(限月/建玉/前日比) 期先(限月/建玉/前日比) ロール
TOPIX 2026-09 393,550 +1,601 2026-12 4,455 +0 期近積み増し(ロールでない)
日経225mini 2026-09 151,625 -1,730 2026-12 3,960 +449 一部ロール(移行率26%)
日経225 2026-09 139,328 -1,741 2026-12 16,903 +5 建玉縮小中心(ロール限定的)(移行率0%)
日経225マイクロ 2026-09 58,970 +5,082 2026-12 3,707 +1,021 期近積み増し(ロールでない)
ミニTOPIX 2026-09 35,902 -152 2026-12 15 +0 建玉縮小中心(ロール限定的)(移行率0%)
日経225系(ラージ換算):期近2026-09 -1,863枚 / 期先2026-12 +60建玉縮小中心(ロール限定的)(移行率3%)
TOPIX系(ラージ換算):期近2026-09 +1,586枚 / 期先2026-12 +0期近積み増し(ロールでない)

※mini/マイクロをラージ換算合算した系統全体のロール像。

📦 J-NET比率(立会外取引の割合)

商品 総取引高 J-NET J-NET比率 後場J-NET比率
日経225先物 45,362 9,738 21.5% 35.2%
日経225mini 682,291 70,856 10.4% 10.1%
TOPIX 64,399 7,859 12.2% 19.3%
日経225オプション 34,350 22,515 65.5% 76.9%
TOPIXオプション 6,154 6,154 100.0% 100.0%

※J-NET比率が高い=大口ブロック/クロス/ロール/裁定/ヘッジが多い可能性。方向性の確定材料ではない。

⚖ Put / Call(日経225オプション)

Put建玉
199,737
Call建玉
109,698
Put/Call 建玉比
1.82倍
Put出来高
19,342
Call出来高
15,008
Put/Call 出来高比
1.29倍

📅 限月別オプション建玉(期近→期先・P/C別/前日比)

限月 Put建玉前日比 Call建玉前日比 P/C比出来高P/C
2026-07 89,474 +367 53,765 -706 1.66倍 8,836/9,295
2026-08 39,479 +1,134 13,371 +1,506 2.95倍 2,731/1,968
2026-09 70,784 +1,447 42,562 +74 1.66倍 4,339/1,676

※ どの限月でP/Cどちらが増えたかから戦略仮説(ヘッジ/カレンダー/ボラ取り等)を読む。買い建て/売り建ての別は公開建玉からは確定不能。

📌 max-pain・PCR過去比較

max-pain(限月2607・参考値)
65,000
現値下方 6,250円
現値から大きく乖離(短期攻防の中心ではない・参考度低)
PCR建玉比 過去比較(直近5営業日)
上位 60%
中央値1.82倍・1.79〜1.86倍

※max-painは満期清算が寄りやすい参考水準で、Pinning断定ではない。PCRは絶対値でなく過去比で偏りを見る。

🌀 Proxy Gamma 集中(Absolute・符号不明)

ガンマ感応度が高い帯(限月2607・σ仮定25%): 72,000、69,000、69,250、72,250、70,000(ピーク 72,000)

※BSガンマ×建玉の近似。買い手/売り手の符号は不明=Positive/Negative GEXは確定不能。IV未取得でσ仮定のため水準は近似。

🎯 主要攻防帯(建玉集中・当日増加/限月コード付き)

建玉集中 上位
2607 C 72,000 5,788 OTM+1.1%
2607 C 69,000 3,964 ITM-3.2%
2607 C 75,000 3,063 OTM+5.3%
2607 C 69,250 3,004 ITM-2.8%
2607 C 72,250 3,001 OTM+1.4%
2607 C 70,000 1,900 ITM-1.8%
2609 C 72,000 1,811 OTM+1.1%
2609 C 70,000 1,755 ITM-1.8%
2609 C 66,000 1,390 ITM-7.4%
2608 C 70,000 1,378 ITM-1.8%
当日 建玉増加 上位
2607 P 68,000 +710 OTM-4.6%
2608 C 75,000 +625 OTM+5.3%
2608 P 66,000 +310 OTM-7.4%
2607 P 69,750 +294 OTM-2.1%
2609 P 67,000 +200 OTM-6.0%
2607 P 69,000 +129 OTM-3.2%
2609 C 73,000 +100 OTM+2.5%
2607 C 73,000 +82 OTM+2.5%
2609 P 66,500 +70 OTM-6.7%
2608 P 69,500 +50 OTM-2.5%
出来高 上位
2609 C 67,500 937 ITM-5.3%
2607 P 68,000 873 OTM-4.6%
2608 C 75,000 743 OTM+5.3%
2607 C 72,000 586 OTM+1.1%
2607 C 75,000 572 OTM+5.3%
2607 C 73,000 452 OTM+2.5%
2608 P 66,000 316 OTM-7.4%
2607 P 69,750 303 OTM-2.1%
2607 C 76,000 283 OTM+6.7%
2607 C 74,000 259 OTM+3.9%

※感応度が高い価格帯・建玉集中帯の候補。必ず止まる「Pinning価格」ではない。同一Strikeでも限月が違えば別物(合算しない)。

AI Market Insights CIO VIEW

JPX市場需給分析レポート(週次)

集計基準日: 2026年6月12日 グローバル・チーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)分析


1. 今週の需給コンセンサス

当週の日本株市場は、現物指数(日経平均株価 71,250円、TOPIX 4,095pt)が高値圏を維持する一方、デリバティブ市場における大口プレイヤーのフローは極めて激しく交錯しており、明確な方向性を欠いた「強弱対立」の様相を呈しています。なお、先物清算値(66,020円)と現値との間に乖離が見られますが、これは建玉基準日時点からの日数経過に伴う相場変動(基準日差)を反映したものであり、需給分析においては現値を基準価格として評価します。また、本レポートで言及する建玉残高はすべて基準日時点のものであり、当日のリアルタイムフローを示すものではない点に留意してください。

主要ブローカー経由のフロー分析

当週の需給を主導しているのは、米系ブローカー経由の買いフローと、欧州系ブローカー経由の強烈な売りフローの衝突です。

  • ゴールドマン・サックス(GS)経由: 累積デルタ合計は -6,832億円(前週比合計: -2,918億円)と、売り越し基調を強めています。内訳を見ると、日経225合算で -2,116億円、TOPIX先物で -4,709億円となっており、先物市場主導で売りヘッジまたは利益確定のフローが執行されている傾向が見られます。
  • JPモルガン(JPM)経由: 累積デルタ合計は +15,190億円(前週比合計: +5,826億円)と、大幅な買い越しを記録しています。特に注目すべきは、TOPIX先物の累積建玉が +15,784億円に達している点です。TOPIX先物はグローバルな年金・パッシブファンドの資金移動を反映しやすいため、JPM経由でのこの大規模な買い越しは、中長期的なグローバル機関投資家による日本株アロケーション増加の先行シグナルである可能性を示唆しています。
  • 欧州系(HSBC等)経由: 欧州系全体で前週比 -9,395億円と大規模な売り越しとなっており、中でもHSBC証券経由では前週比 -15,999億円(累積: -33,152億円、Zスコア: -2.73の注目水準)という極めて大きな売りフローが観測されています。これは、欧州系マクロファンドやCTAによる利益確定、あるいは地政学リスクを背景としたリスクオフのヘッジフローであると考えられます。

需給の結論

米系(JPM等)および国内勢(野村証券経由で前週比 +10,771億円、Zスコア: +2.47)の買いフローが下値を支える一方、欧州系(HSBC等)の売り圧力が上値を抑えており、市場のコンセンサスは「高値圏での拮抗」にあります。


2. 短期的なリスク展望

ボラティリティの急増と市場センチメント

当週の最も重要な変化は、オプション市場におけるボラティリティの急激な上昇です。今週のATM IV(当週実測値)は 34.0%(Put IV: 34.0% / Call IV: 34.1%、ATMストライク: 66,000)に達しており、前週の28.1%から急騰しています。 この34.0%という水準は、市場参加者が突発的な変動に対して極めて神経質になっている「高IV(パニック的売買の兆候)局面」に該当します。地政学リスクの再燃や、現物価格の急激な上昇に伴うコール・プット双方のヘッジ需要の爆発が背景にあると推論されます。

主要攻防帯と価格感応度

基準日時点のATMストライクである「66,000円」付近は、オプション建玉が集中する「主要攻防帯(感応度が高い価格帯)」として機能しています。 * 強気シナリオ: JPM経由のTOPIX先物買いに代表される実需の買いが継続し、現値71,250円をサポートに関門を突破する場合、売り手の買い戻し(ショートカバー)を巻き込んで上値を追う展開が想定されます。 * 弱気シナリオ(懐疑見通し): HSBC経由などの欧州系売り圧力がさらに強まり、高IV(34.0%)を背景としたボラティリティの急拡大が引き金となって、主要攻防帯である66,000円方向への急激な平均回帰(調整)が生じるリスクがあります。

推奨デリバティブ戦略

IVが34.0%と高水準であるため、ネイキッド(裸)のオプション売りは極めて危険です。ボラティリティの剥落を狙う場合でも、クレジット・スプレッドなどの「損失限定スプレッド」に限定し、想定外の急激な価格変動に対する防御策を徹底することを推奨します。


3. 個人(ネット系)動向

個人投資家の動向を反映しやすいネット系証券経由のポジションは、前週比 -1,419億円(累積: -2,006億円)と売り越しに傾いています。

逆張り指標としての解釈

現物指数が71,250円と高値圏に位置する中で、ネット系が売り越しを継続していることは、個人投資家特有の「逆張り(利益確定売りおよび新規ショート)」の行動原理と一致します。 * 需給面への影響: 個人投資家の売り越し(ショートの蓄積)は、相場がさらに上昇した場合には「将来の買い戻し圧力(燃料)」として機能するため、短期的には相場の下値を支える要因(サポート)となり得ます。 * 注意点: ただし、相場が急落に転じた場合、これらの売りポジションは早期に利益確定され、下落のクッションとなる一方で、個人が買いに転じる(押し目買いを入れる)ことで、かえって需給がシコリ化するリスクも内包しています。現時点では、ネット系の売り越しは相場の上昇トレンドにおける「健全な逆行現象」の範囲内であると解釈されます。


4. 中長期トレンド分析

直近6週間の属性別ポジション推移およびIVの推移を俯瞰すると、数週間単位でのマクロ的な需給のうねりとプレイヤーの役割交代が鮮明に浮かび上がります。

属性別ポジションの長期的動向(直近6週)

  1. 米系(トレンドセッター): +16,856 ➡ +11,158 ➡ +10,742 ➡ +9,021 ➡ +6,161 ➡ +9,471 億円 6週間全体では -7,385億円の減少となっていますが、直近週(06-12)で再び買い越し幅を +9,471億円へと拡大させており、中長期的な買い主導力は依然として維持されています。一時的な買い手控えを経て、再び日本株への資金配分を再開している様子が窺えます。
  2. 欧州系(持続的な供給圧力): -11,707 ➡ -9,885 ➡ -15,512 ➡ -12,331 ➡ -12,018 ➡ -13,075 億円 6週間を通じて一貫して1兆円を超える大規模な売り越しを継続しており、累積の減少幅は -1,369億円となっています。欧州系ブローカー経由のフローは、日本株の上値を抑える構造的な売り圧力として機能し続けています。
  3. 日系(下値支持主体): -236 ➡ +420 ➡ +7,534 ➡ +5,278 ➡ +6,035 ➡ +4,896 億円 6週間で +5,132億円の増加を記録しており、国内の機関投資家(信託銀行等のリバランスや事業法人の自社株買い)が、相場の調整局面において強力な下支え役(買い手)として台頭している構図が示されています。

IVの時系列推移とマクロ環境

ATM IVは、26.7% ➡ 28.4% ➡ 28.3% ➡ 28.4% ➡ 28.1% と、過去5週間は28%前後の警戒域で推移していましたが、今週(06-12)に入り 34.0% へと急騰しました。 これは、これまでの「緩やかな上昇と警戒感の共存」というレンジ相場から、価格が71,250円まで急伸したことに伴う「ボラティリティの急激なシフト(ボラティリティ・スパイク)」が発生したことを意味します。

総括

中長期的な需給構造は、「米系・日系の買い vs 欧州系の売り」という巨大な資金フローの対峙によって形成されています。足元では米系が再び買いを活発化させていますが、IVの急騰(34.0%)は市場の流動性が低下し、突発的なショックに対して脆弱になっていることを警告しています。数週間単位のうねりとしては、上昇トレンドの最終局面に特有の「ボラティリティを伴う乱高下フェーズ」に移行しつつあると考えられ、リスク管理の厳格化が求められる局面です。


🌍 追跡対象ネット・エクスポージャー: -58 億円

※市場全体では買建と売建が必ず一致しゼロです。本値は当システムが公表データから取得できた 参加者・対象商品・対象限月を合計した参考値で、未掲載参加者・対象外限月・対象外商品は含みません。

先物合計: -58
OP合計: -0
前週データ: 2026-06-12

🎯 ブローカー経由別ポジション&前週比 (統合デルタ・億円)

🇺🇸 米系ブローカー経由
ネット買い越しプロキシ
+12,807 億円
▲ +3,336 億円
先物: +12,735
OP: +71
🇪🇺 欧州系ブローカー経由
ネット売り越しプロキシ
-22,273 億円
▼ -9,198 億円
先物: -22,422
OP: +148
🇯🇵 日系ブローカー経由
ネット買い越しプロキシ
+11,478 億円
▲ +6,582 億円
先物: +11,687
OP: -209
💻 オンライン証券経由
ネット売り越しプロキシ
-3,392 億円
▼ -1,386 億円
先物: -3,380
OP: -12
📁 その他
ネット買い越しプロキシ
+1,323 億円
▲ +636 億円
先物: +1,322
OP: +1

📈 ブローカー経由別建玉推移(直近6週) (統合デルタ・億円)

📊 異常値バッジの見方: 🔴Z:+3.2 異常値(|Z| ≥ 3.0)過去平均から3標準偏差以上の乖離。極めて稀なポジション変動。 🟡Z:+2.3 注意(|Z| ≥ 2.0)過去平均から2標準偏差以上の乖離。通常の変動域を超えている。 ※過去8週の実績値を基準に計算(履歴4週未満の場合は表示なし)

📋 証券会社別 詳細テーブル (統合)

証券会社 日経先物合計
(億円)
TOPIX
(億円)
オプション
(億円)
統合合計
(億円)
前週比
日系 野村証券 🟡Z:+2.5
+24,959 -4,888 +0 +20,071 ▲ +10,831 億円
米系 JPモルガン証券
-551 +15,591 -43 +14,998 ▲ +5,634 億円
欧州系 ソシエテG証券
+6,907 +5,877 -43 +12,740 ▲ +5,720 億円
米系 シティグループ証券 🟡Z:+2.16
+1,677 +2,068 +0 +3,745 ▲ +1,643 億円
欧州系 UBS証券
+5,569 -1,863 +9 +3,714 ▲ +2,130 億円
日系 SMBC日興証券
+4,002 -1,004 +0 +2,998 ▲ +1,653 億円
米系 ビーオブエー証券
-526 +2,471 +96 +2,041 ▲ +748 億円
欧州系 ドイツ証券
+756 +1,175 -1 +1,930 ▲ +832 億円
その他 日産証券
+917 +275 +0 +1,193 ▲ +572 億円
欧州系 バークレイズ証券
+4,735 -3,494 -117 +1,125 ▲ +999 億円
その他 インタラクティブ証券
+484 -58 +2 +428 ▲ +226 億円
その他 フィリップ証券 🔴Z:+4.99
+230 +9 +0 +239 ▲ +120 億円
その他 三菱UFJeスマート 🟡Z:+2.12
+117 +64 -1 +180 ▲ +82 億円
その他 東海東京証券 🟡Z:+2.5
+106 -16 +1 +91 ▲ +47 億円
ネット系 楽天証券
+76 +0 +0 +77 ▲ +38 億円
ネット系 松井証券
+17 +16 -4 +29 ▲ +11 億円
ネット系 マネックス証券
+4 +0 +0 +4 ▲ +2 億円
その他 サスケハナ・ホンコン
-37 +38 +0 +1 ▼ -4 億円
その他 山和証券
+0 +1 +0 +1 ▲ +0 億円
その他 豊証券
-1 +0 +0 -1 ▼ -0 億円
その他 三田証券
-5 +0 +0 -5 ▼ -2 億円
その他 広田証券
-8 +0 +0 -8 ▼ -4 億円
その他 岩井コスモ証券
-21 +0 +0 -21 ▼ -11 億円
その他 岡三証券
+0 -34 +0 -34 ▼ -13 億円
その他 光世証券
-34 -3 +0 -37 ▼ -18 億円
その他 立花証券
-91 +0 +0 -91 ▼ -46 億円
日系 大和証券
+755 -990 +7 -228 ▼ -4 億円
欧州系 ABNクリアリン証券
-376 -216 +257 -335 ▼ -73 億円
その他 ナティクシス証券 🟡Z:-2.29
-613 +0 +0 -613 ▼ -312 億円
米系 モルガンMUFG証券
-11,238 +10,009 +26 -1,203 ▼ -1,829 億円
日系 みずほ証券
-5,393 +2,788 +14 -2,591 ▼ -1,700 億円
ネット系 SBI証券
-754 -2,740 -9 -3,502 ▼ -1,437 億円
米系 ゴールドマン証券
-2,116 -4,651 -7 -6,775 ▼ -2,861 億円
欧州系 BNPパリバ証券
+1,837 -10,266 +45 -8,385 ▼ -2,896 億円
日系 三菱UFJ証券
-5,561 -2,982 -229 -8,772 ▼ -4,197 億円
欧州系 HSBC証券 🟡Z:-2.7
-25,885 -7,177 -1 -33,063 ▼ -15,910 億円

データ出典: JPX 取引参加者別建玉残高一覧

生成日時: 2026-06-21 16:07 JST | 建玉基準日: 2026-06-12 | 次回SQ算出日: 2026-06-12(残存 0営業日)

⚠ 本値は簡易Black-Scholesデルタによる概算です。建玉残高は基準日時点であり当日フローではありません。 Dealer GEX・Gamma Flip・ゼロガンマ水準・Pinning は公開データから確定できません。投資判断の参考としてのみご利用ください。